みなさん、突然ですが頚椎症って何か知っていますか?
実は私は全く知りませんでした、実家の母がそうなるまでは。
早い話が加齢が原因で頸椎付近に変化が起こって神経が圧迫されることでさまざまな症状が起こる病気だそうです。
我が母の場合、どんな症状があったかと言うと、まず眩暈から始まって最後の方は手が痺れるとか言い出したのです。
そりゃあ心配しましたよ。
それで、病院嫌いの母を宥めすかして、何とか検査をしたところこの「頚椎症」が原因でこんなに困ったことになっていることがわかったのです。
頚椎症の症状で大変そう…
母は70歳を超えている割にはとすごく元気で、普段は近所のかなりトウの立った女子たちと卓球をするのを楽しみにしているような人でした。
なのに、ある時から何となく元気がなくなったんですね。
普段は車で1時間ほど離れた町に住んでいるうえ仕事もあるし子供もいるので、とても親孝行をしていると言えるような頻度では実家に行っていませんでした。
でも、電話ではちょくちょく話していたのです。
その電話であまりにも眩暈がするし、頭も痛いというので心配になって久しぶりに実家に行ってビックリ。
何と普段は横のモノを縦にもしない父が、洗濯物を干していたのに出くわしてしまったのです。
しかも冷蔵庫の中には、総菜のようなものが所狭しと並んでおり、肝心の母はと言うと寝室の布団に横になってぼ-っとテレビを見ているではありませんか。
その上動くたびに首が痛いらしく、とても辛そうでした。
父が家事に出動するぐらいですから、これは思ったよりも大変なことになったと改めてその時に再認識し、その時の私は何とかして助けなければと頭の中がややパニクっていたかもしれません。
治療期間中はこまめに連絡しようかな
取り敢えず急いで病院に連れて行き、いろいろと検査をした結果「頚椎症」だという診断が出ました。
特に命にかかわる病気ではなくて良かったものの、ちょっと面倒なことになりました。
面倒というのは、頚椎症の治療法は大きく分けて2つあり、それは手術と保存治療ということなのですが母には手足の痺れが出ていたので、医師は手術をすすめたのです。
でも、母は絶対に手術はイヤだと譲りません。
結局この症状では治療期間が長くなると言われた保存治療にしましたが、その間に頑張ってくれたのは父でした。
家事を一手に引き受け母をフォローする姿には嘗て何もしなかったのが嘘のようです。
おかげでこっちまで大いに感化され、治療期間中は毎日連絡し、しょっちゅう実家に顔を出すようになりました。
薬やらリハビリやらで半年ぐらいかかりましたが、母は何とか元気になってくれ、今では手足の痺れもほとんどなくなったようです。決して喜ばしい出来事ではありませんでしたが、家族の絆が深まったことは間違いありません。